2010 第34回SL全国大会 スーパーKTクラスレポート

2010.1111 in つま恋カートコース

最高気温 20~23℃ 湿度 4548% 路面状況ドライ 路面温度21.2~24℃ 天気 曇り

 11月6,7日に開催されたSL全国大会のスーパーKTクラスのレポートをお伝えします。今回の課題は、10月の全日本Jr東西統一戦の反省を生かし、初体験のタイヤに走りを合わせて、ドライバーとしての引き出しを増やしていくことでした。

<木曜日>

今回は、木曜日入りしました。金曜日から走行時間が一気に少なくなるので、いつもより一日早くコース入りです。木曜日は、ダンロップSLFDタイヤでの、2回目の走行でまだタイヤの理解が進んでいませんでした。この日は、1日に7セッションも走れたので、走りはもちろんセッティングも進めれました。

<金曜日>

金曜日は、15分、10分、20分の合計3セッションでした。マシンのベースセットは出せたので、走りを良くしていくことに集中していきました。周りには自分より速く走っているドライバーもいて、速い人の走りを真似したりしました。走りに関しては、順調に仕上げれました。

<土曜日>

今日から、デリバリーエンジンでの走行です。いつもと違い、午前に1セッション20分間の練習走行があり、午後からタイムトライアルが始まります。午前の練習では、マシンセットの確認、キャブレターのセットの確認、走りの確認をしました。マシンや走りはいい感じでしたが、ユーズドタイヤでのタイムは平凡でした。

<タイムトライアル> 結果3位 35.157 トップとの差0.065

タイムトライアルからは、みんながデリバリーされた新品タイヤをつけて走ります。完全なイコールコンディションです。ここでトップレベルのタイムまで上げなければいけない状況でした。しかし、ユーズドタイヤから新品タイヤに変えてどれほどタイムが上がるか分からなかったので、不安もありました。そして、全力でアタックした結果は3番手タイムでした。トップとの差は100分の6秒差でした。タイムトライアル後半で、前のカートに詰まって自分の走りを乱してしまいトップタイムを取れなかったのが反省です。速さに自信は持てました。

<日曜日>

タイムトライアルの結果から見て、「接戦は間違いないな」と思い、気を引き締めて予選ヒートと決勝ヒートに挑みました。

<公式練習>7分間

マシン全体の調子を確かめながら、全力で走りました。タイムは6番手あたりでした。(結果が出されていないため正確な順位が分かりません)トップ1人だけ35秒1で、2番手以降は僕を含めてほとんどが35秒4で続いていました。トップと差はありましたが、マシンの調子は悪くないので、レースは自分次第だと思いました。

<予選ヒート>12周 3番スタート→4位フィニッシュ 

タイムトライアルで3番手グリッドを取れましたが、後ろには全日本の最高峰で戦ってきたドライバーが大勢います。後ろから抜きに来る前に、早く前に出て行こうと思っていました。スタートは3番キープでいけました。そこから少しずつ追い上げていくつもりでした。ですが、思うようにペースを上げれず、後ろから追い上げてきた4番手のドライバーに抜かれ、そのあともずっと単独走行で4位ゴールでした。自分のベストタイムはファーステストラップから0.134秒差でした。このちょっとの差の原因は自分にあると分かっていました。全日本ドライバーたちとのレースで変に緊張していて、自分の走りができていませんでした。逆に言えば、自分の力を出し切るだけで決勝は速く走れると思えたので良かったです。

<決勝ヒート>20周 4番スタート→2位フィニッシュ ファーステストラップ獲得

決勝はスタートに一番神経を使いました。4番スタートでアウト側のため、うまくポジション取りをしないと、左回りの1,2コーナーで一気にポジションを落としてしまい、スタートでその後の流れが一気に変わってしまう可能性があるからです。しかも、トップのドライバーはローリングで駆け引きをしてきました。予選ヒートでもやっていたのですが、ローリングのスピードを上げたり下げたり、揺さぶりをかけてくるのです。一瞬迷っただけで一気に遅れてしまうので、相手より早めにアクセルオンをしていきました。スタートはいい加速ができ、3番手が出遅れたことで、1コーナーまでに1つポジションを上げました。オープニングラップは3番で終えました。そこからは、うかつに仕掛けられないレースとなりました。みんながほとんど同ペースのため、無理に仕掛けて遅れれば、また追いつき直すのに時間がかかるからです。僕は着実に順位を上げて、9周目の1コーナーでトップに立ちました。しかし、次の周の3コーナーで2番手がタイヤをロックさせながら飛び込んできました。すばやく反応したのですが、少し接触して2番手に落ちました。すぐに後ろにつき直しましたが、今度は最終コーナーで3番手が抜きにきて、もうひとつポジションを落としました。トップが離れてしまったので、2番のドライバーに仕掛けず、追いつき直したタイミングで動こうと思っていました。ですが、2番の人のペースが上がらずミスがあったので、13周目に抜き返しました。そのあとは、後ろは気にせずトップを全力プッシュで追いかけました。2番手争いをしている間にできたトップとの差をカート1~2台分の距離まで詰めました。ですが、19周目に周回遅れに引っかかりまた差が広がってしまいました。ファイナルラップも最後まであきらめず走りましたが、2位フィニッシュでした。ゴール後は、「もっとレースがしたかった」という気持ちでいっぱいでした。

<反省・課題>

レースの結果が変わったかどうかは関係無しに、反省点はいくつかあります。タイムトライアルでは、前のカートに詰まってから走りのリズムが乱れました。前半のほうで出したタイムがベストラップとなってしまいました。絶対にトップタイムを取れるだけの力はあったはずです。前を追いかけている時、単独で走っている時とか関係無しに、常にベストな走りをキープする集中力をもっと磨きます。

そして予選ヒートでは、完全に自分が原因でペースが上がっていませんでした。ミスを怖がらずに全力で攻めることが必要だと思いました。

あと、これは結果論ですが、決勝ヒートでは、10周目に3コーナーで2番手に抜かれたあと、続けて最終コーナーで3番手に抜きにこられる前にトップに仕掛けるべきでした。2番手争いは、トップに逃げられないように考えなければいけないけれど、トップ争いだったら、すぐに抜き返しに行けばよかったと思います。

これからの課題は、限界近くでの走りの安定と誰にも負けない強い気持ちです。

最後に、スポンサー様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。今シーズンのレースはこれで最後です。最後2位という結果で、まったく満足はしていませんが、納得のいくレースでもありました。それでも、まだまだ成長すべき部分がたくさんあります。今回の経験を生かし、もっともっとドライバーとしての力を高めていきます。本当に今シーズンお世話になった皆様、ありがとうございました。来年に向けて全力で行動をしていきます。よろしくお願いします。

KART KOZO RACING

林 周平