2010JAFジュニア選手権 東西統一戦 レポート

2010.102310.2 in 鈴鹿サーキット国際南コース

最高気温 22℃ 湿度 4452% 路面状況ドライ 路面温度28℃ 天気 曇り

 10月23,24日に鈴鹿で開催された全日本Jr東西統一戦の結果を報告します。今回も、「いつもどおりの走りでベストを尽くす」ことが目標でした。

<金曜日>

 今回は、FP-Jrクラスは金曜日に走行できないため、カートの搬入などをしました。残った時間は、全日本SKFクラス、KF2クラス、併催のX30クラスのドライバーの走りを観察して、イメージ作りをしました。

<土曜日>曇り時々晴れ 路面ドライ

 土曜日は20分×4セッションの練習走行時間がありました。いつもに比べれば時間は少ないです。ハイグリップタイヤを履くクラスがたくさん走り、いつもと路面は違うはずなので、やれる範囲でマシンのセットアップもしていこうと思いました。しかし、この日は1日通して調子の上がらないままでした。最後のセッションはまあまあでしたが、不安が残りました。

<日曜日>曇り 路面ドライ

 土曜日に納得の行くレベルまで仕上げられなかった分、レースを進めながらでもセットを詰めていこうと思っていました。

<公式練習>10分間

 最初にキャブレターのセットを確かめたら、あとはプッシュしました。タイムは総合11番手で、トップとはコンマ3秒差でした。

<タイムトライアル>7分間

 公式練習のフィーリングと、前日の練習でつかんだ傾向を考慮し、セットを変更してタイムトライアルに挑みました。鈴鹿は集団の中で走ったほうがタイムが出ると分かっていたので、周りに合わせてコースイン。ストレートは何とかくらいついていき、コーナーで詰めてタイムを上げていきました。自分のベストラップは55秒754でトップとコンマ145秒差の3番手でした。

<予選ヒート>12周

 予選ヒートはA組の2番手スタートでした。スタートは2番キープ。序盤はトップの後ろをずっと追っていました。少しずつつめていきましたが、中盤に僕がトップを抜く前に3番手に抜かれてしまいました。続けて1台、また1台・・・と抜かれて最終的に5位でゴールとなってしまいました。いつもなら抜かれたらすぐ抜き返しにいくのですが、この日は迷ってしまいました。抜き返した時のタイムロスで前を逃がしたくないという気持ちがあったからです。その一瞬の迷いでむしろ順位を落としてしまいました。結果論ですが、この日スピードに自信がなくても、もう少し早い判断で抜けたと思います。心の中に「確実に」という気持ちがあったのも確かですが。

でも、仕方ありません。とりあえず、A組の5位で決勝は9番手スタートとなりました。

<決勝ヒート>16周

 決勝ヒートに向けてマシンのセットを変更していきました。予選ヒートはマシンがプッシュアンダーで、立ち上がりで遅れる症状でした。だからストレートもいっぱいいっぱいだったんだと思います。それを改善しようとしました。

 スタートは何が起こるかわかりません。冷静に行きました。案の定、1コーナーでイン側からスピンしたカートが飛んできました。僕はうまく回避できて、5番手に浮上。トップグループを追いかけました。しかし、そのあとは、まったくペースが上がりませんでした。リヤのグリップが少なく、予選ヒートから動きが変わりすぎていました。ズルズルとポジションを落とし、防戦一方のレースとなってしまいました。後半は走りをアジャストしてペースがやっと上げれましたが、10位をとるのが精一杯でした。

<反省・課題>今回は、とにかく流れを作り出せませんでした。土曜日にまともな手ごたえをつかめないままだったこと、そして走りの面では、ドライビングの切り替えが出来ていなかったことが反省です。レースの内容でもミスがありました。今回終わってみて思ったのは、鈴鹿では別のタイプの走り方が求められていたということです。コースや路面の特性、状態に応じて、どういう走り方がいいか明確につかむ。あとはそれに合わせてセッティングをしていく。「他のコースやコンディションでは良くても、走りはワンパターンでは合わない時がある」ということに気づかされました。今回の収穫です。これからは、コースごとにあった走りを追求していくことが課題です。

 今回もスポンサー様、応援してくださった皆様に感謝です。結果でお返しできなかったのが残念です。これで、全日本Jrに挑戦できる最後のシーズンが終了しました。本当にいい経験を積めて良かったです。そしてこれからは、この経験を生かしてもっと成長していきます。こんな結果になってしまいましたが、気持ちを切り替えて全力で走り続けていきます。今シーズン、本当にありがとうございました。

KART KOZO RACING

林 周平