2010JAFジュニア選手権 第4戦 レポート

2010.8.28~8.29 in 中山サーキット

最高気温 35℃ 湿度 53~51% 路面状況ドライ 路面温度45℃ 天気 晴れ

 JAFジュニアカート選手権第4戦のレポートをお伝えします。

前回の美浜大会では、全く活躍することが出来ませんでした。それを取り返すために、「絶対に勝つ」と心に決めて挑みました。

<金曜日>天候 晴れ 路面コンディション ドライ

 今回も、金曜日入りしました。金曜日はテストの日として「あれを使ってみたらどうだろう」

「このセットはいけるかな」といろんな可能性を探ってみました。そして今回は初めて硬いシャフトを試したりしました。最終的には、そのシャフトに合う走らせ方に変更して、良いタイムも出ました。ただ、ドライビングがとてもシビアで、少しタイムがばらつきました。

<土曜日>天候 晴れ 路面コンディション ドライ

 この日から、路面がさらに変化していくので、もう一度ノーマルシャフトにセットを変更し、走行を始めました。かなり良いフィーリングを得ました。タイムもいいところで安定し、後半にタイムを上げることが出来ました。この日は、最終セッションまで調子を保て、良いイメージが出来ていました。

<日曜日>天候 晴れ 路面コンディション ドライ

 土曜日のセットのままで挑みました。このセットなら1日中トップの速さを出せる、と思いいきました。

<公式練習>9:50~ 10分間

 公式練習では、まず新品タイヤの皮むきをして熱を入れてから、ピットイン。エア圧を調節し、もう一度コースイン。タイムを出しにいこうとしました。しかし、思った以上にタイムが上がりませんでした。僕は、「朝のうちはまだ路面温度も低いから良くないのかも知れない」と思い、タイムトライアルに向け、余計な変更はしないで挑みました。

<タイムトライアル>10:30~ 7分間

 タイムトライアルは、終始単独走行でした。土曜日のようにいこうと思いますがなかなかタイムを上げれないまま、終わりました。結果は、6番手タイムでした。トップとは、コンマ3秒差でした。

コンマ3秒差はとても大きい差です。土曜日は普通に出せたタイムが出せなくなっていて、予選ヒートに向けセットを少し変更していきました。

<予選ヒート> 15周

 アウト側、6番手スタートです。ローリング中は、ゴムを拾わないこと、加速をしっかり決めて、美浜のようにならないように気をつけ、スタート後は連続する1,2コーナーで出来るだけインにポジションを取らなければと思っていました。スタートは、良い加速を決めることが出来ました。イン側のドライバーよりもいい加速が出来たため、1コーナーでアウトからポジションを上げていきました。そして僕の目の前に1台。2コーナーのインが空いているように感じました。僕は、「チャンス」だと思い、直感的に「いける」と判断し飛び込みました。しかし、インに入ることに成功して「いける」と思った瞬間、後ろから追突されて、飛ばされました。抜こうとしたドライバーとクラッシュし、最後尾まで落ちてしまいました。そこから頑張って走ったものの、追いつけず16位でした。

<決勝ヒート> 30周

 決勝ヒートは、何としてでも早く追い上げなければいけない状況でした。予選ヒートでは、ペースが上げれず思うような動きをだせずに悩みました。思い切って金曜日のセットに戻し、決勝に挑みました。僕は、早く追い上げたい一心でした。スタートから、ただ目の前に来たドライバーを抜いていきました。ペースがそれほど速くないことも分かっていました。だからこそ「序盤で誰よりも攻めなければ」と、走っていました。何周かで9番手あたりまで上がりました。ですが、そこからは周りとペースが同等になってきて、思うように上がれずにいました。しかも、ブロックラインを走ってくるドライバーがいました。がんばって抜いたのに、次の周そのドライバーにプッシングされて、失速したりしました。レースが半分も終わっていないのに…。僕は少し強引に抜きにいきました。ですが、そこで接触。失速して、順位を落としてしまいました。正直「絶望」に近い感情になりました。でも、それ以上に取り返さなければという気持ちで走り、かなり離れていたブロックをするドライバーに追いつき、ファイナルラップで抜き12位でゴールでした。

 いつも、クリーンなレースを心がけてきたのに、なんで自分がこんなことされるのか分かりませんでした。焦ったのは自分のミスですが、もっと上位まで追い上げれる自信はあったのでとても悔しいです。

※公式リザルトでは、リタイア扱いとなっていますが、この日はサーキット側のミスで何台かの計測ミスがありました。修正発表がされませんが、実際は、12位でゴールしています。

<反省・課題>

 今回反省すべき点は、レース中のクラッシュはもちろんですが、そういうミスを誘発した僕自身の気持ちです。冷静さを失って頑張り過ぎていました。練習のときは、どれだけバトルしてもぶつからず、冷静にベストな判断で抜いていくことが出来ます。しかし、レースになった途端、練習以上のことをしようとするので、接触やクラッシュにつながります。それが、さらに焦りを生み出し、悪循環です。カートレースを続けてきて、技術は身についてきたものの、気持ちの持ち方が分かっていませんでした。これから、僕の課題は、「プラス思考」と「気持ちに余裕を持つ」ことです。何事も、前向きに捉えて次に生かす。そして、いつでも何が起きても、対処できる気持ちの余裕を持っていきます。必ず、これらの課題をクリアし、成長します。今回のレースは今までで、一番気合が入っていました。結果は結果ですが、自分の気持ちは負けていません。

結果を残すためのメンタルを身につけていきます。まだまだの僕ですが、これからも応援よろしくお願いします。

KART KOZO RACING

林 周平