2010JAFジュニア選手権 第戦 レポート

2010.1920 in 猪名川サーキット

気温 2226℃ 湿度 72~75% 天気 くもり

 6月19~20日に行われた全日本Jr第2戦のレースレポートをお伝えします。ちょうど梅雨の時期に入り、レースウィークは常に不安定な天気で、天気予報を見ても曇りか雨か良く分からない感じでした。

<金曜日 練習走行>

 今回は、レース前の木,金曜日に期末テストがあったので、テストが終わった後に急いでサーキットに向かい、午後3時頃に着きました。日曜日の天気予報はくもり時々雨となっていて、レース当日の状況の予想がつきませんでした。この日は雨が降っており、ウェット路面でのテストは明日はできないと思われたので、コースに着いた後、急いでマシンを組み立て走行しました。レインタイヤのエアー圧やマシンセットなど確認ができ、ウェットレースでも自信を持っていけるようにできました。

<土曜日 練習走行20分×4セッション

  金曜日まで降っていた雨の影響で、朝は少しだけ路面が濡れていました。僕は1セッション目の走行開始直後、スピンしていたカートを避けるためラインを小さくして縁石に乗ったら思ったより濡れていてスピン、クラッシュしてしまいました。リヤシャフトを曲げてしまったので、もう走行できませんでした。父さんが急いで完璧に修復してくれたので、2セッション目からは順調にマシンを仕上げていきました。マシンの感触はとても良かったです。高い湿度のせいかキャブレターのセットを少し悩みましたが、方向性がつかめて、日曜日につながる練習ができました。

<日曜日>

 日曜日の天気はくもりでした。時折雨がパラパラと降りましたが路面に影響するような雨は一度も降りませんでした。しかし、湿度は常に70%以上ありました。

(公式練習10分間) 

 公式練習では、いつもなら3周くらいで新品タイヤの皮むきと、マシンチェックをして終了するのですが、今回はキャブレターのセッティングを合わせる事に集中しました。土曜日にセットの方向性はつかめていたので、時間いっぱい使って最後の微調整をしました。

(タイムトライアル7分間)

 タイムトライアルでは、公式練習で合わせたキャブセットが正解で、単独でもどんどんタイムを上げていけました。しかし、最後の1周のアタックを他のドライバーに邪魔されてしまいトップが取れませんでした。0.03秒差の2番でした。トップグループで戦えるレベルに自分もマシンも仕上がっていることは確認できました。

(予選ヒート15週)

 スタートはアウト側なので順位を落とさないよう頑張ったのですが、1コーナーで3番手に落ちました。そこからは積極的に前に出て行くレースをしました。6周目にトップに立ってからは、何度抜かれてもすぐ抜き返して、常にトップを守りきって1位でゴールしました。

(決勝ヒート20周)

 ポールポジションからのスタートですが、単独で逃げれる訳がないので混戦歓迎くらいの気持ちで、予選ヒートのように積極的に前に出てチャンスを作っていこうと思いました。序盤はトップをキープしましたが、中盤以降は大混戦になっていきました。トップグループは5台で、何度もトップが入れ替わり展開の読めないレースでした。僕は積極的なレースを心がけましたが残り3周の4コーナーで連続して抜かれ4番まで落ちました。続けて、最終コーナーでも小さなミスをしました。ファイナルラップに追いつきなおし、1コーナーで抜きにいきました。ギリギリのブレーキングで3番に上がり、続けて4コーナーまで2番手と並走してブレーキ勝負で抜きました。しかし、その間にトップとはカート2台分くらいの差が開いてしまいました。最後は順位を守ることに集中して2位でゴールしました。

 今回のレースは、開幕戦の琵琶湖でのレースの時と違い、何度もトップが入れ替わる大接戦でした。誰がいつどこで抜きに来るか分からないレースだから展開のコントロールは難しいと思います。それでも、勝てなかったのはやはり自分のミスです。残り3周の4コーナーで2番手に抜きに来られて大回りした際に4番まで順位を落としてしまいました。残り周回の少ないこのタイミングで、順位を3つも落としてしまうことは絶対にしてはいけませんでした。僕は何度もビデオを見直して、どうすれば残りの展開が自分に有利になったのかの答えを見つけました。レース中盤は積極的に攻めても良いのですが、終盤は積極的なだけじゃなく、ファイナルラップに向けて常にベストなタイミング抜いたりフェイントを使ったりして、もっと頭を使わないといけませんでした。最後に前に出ているようにレースを組み立てていくことが、これからの僕の課題です。

 今回もサポートして頂いたスポンサー様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。開幕から2戦連続2位は決して納得できるものではなくて、やりきれない気持ちもありますが、今回見つけた課題を胸に刻んで次のレースでも全力で優勝を取りにいきます。これからも応援お願いします。

 今回のレースの動画が、「レーシングカートウェブ」と言うサイトから見ることができます。

是非、皆さんも見てください。どんなレースだったのかが分かると思います。よろしくお願いします。

KART KOZO RACING

林 周平