2010 CIK-FIAワールドカップ サポートレース

FP-Jrクラス参戦レポート

2010.5.2~2 in 鈴鹿サーキット南コース

5/22 晴れ 気温  2230℃ 湿度 4550

5/23    気温  1621℃ 湿度 88

 5月22~23日に鈴鹿サーキット南コースで開催された「WORLD CUP KART  RACE IN JAPAN」。そのサポートレースとして行われたFP-Jrクラスのレースレポートをお伝えします。

 このレースは、金曜日の練習走行にFP-Jrクラスのドライバーが出ることを禁止されていて、しかも、レースは土曜日から始まっていきます。土曜日は、午前に公式練習20分間がありますが、その次からタイムトライアルが始まり、午後から予選ヒートが行われます。そして、日曜日はウォームアップ走行10分間の後、プレファイナル、ファイナル、と行われてレースが終了です。このように、いつものような、土曜日は練習、日曜日からレース、というスケジュールとは全く違います。練習が20分のみで、しかもワールドカップでは、全日本よりもハイグリップタイヤのゴムがたくさん路面に載っていき、毎ヒートごとに路面状況がかなり変化します。それに、走りやセッティングなどで対応しながらレースをしていかなければいけないので、ファイナルに向けて、それらを合わせ込んでいく技術が必要です。ファイナルまで着実に行こうと思って挑みました。

土曜日

<公式練習 9:00~9:20>

 この公式練習は、自分達のタイヤで走行できるので、1レース落ちのユーズドタイヤで走行しました。試してみたいマシンセットがあったのでそれを試し、あとは、マシン全体の調子を確認しました。ベストタイムの総合結果は、15番手タイムでした。トップとはコンマ6秒差でした。コンマ6秒差は異常事態です。ですが、原因がよくつかめませんでした。

<タイムトライアル 11:45~11:53>

 タイムトライアルに向けて、公式練習で試したセットのどちらで行くかを決めていきました。先頭からスタートして、単独でアタックし続けました。ですが、タイムが伸び悩みました。結果はトップとコンマ7秒差の18番手タイムでした。単独でアタックしたせいなのか、それとも、他に調子が悪いところがあったのか、分からなくなりました。ストレート後半にスピードが伸びていない感じでした。コーナースピードは悪くなく、タイヤの表面も良い感じでなのです。

<予選ヒート 8周 14:00~14:15>

 予選ヒートが土曜日最後のヒートです。日曜日は雨になることは分かってたので、最後に何か試しておこうと思い、キャブレターのセットを変更していきました。スタートは奇数列が出遅れたため、9番手まで上がりました。その後は、キャブレターのセット変更のおかげで調子が少し改善されたようでした。9番手争いをしていたものの、後半11位に順位を落としてゴールでした。ですが、決して調子が悪かったわけではなく、ベストタイムはトップでゴールしたドライバーと一緒でした。実際には、僕のタイムはタイムトライアルから変わって無く、周りのタイムが落ちていました。

日曜日

 朝から強い雨が降り続いていました。昼ごろにさらに強まる予報でした。コースには、水溜りがあちこちにあり、川もできていました。「荒れたレースになるだろうな。」と思いました。

<ウォームアップ走行 9:00~9:10>

 朝のウォームアップ走行では、新品レインタイヤの皮むきと、水溜り、川の位置確認、そして、雨での走りの習熟を目的に走りました。ベストタイムの総合結果はトップタイムでした。以前に雨の練習で取ったデータが役に立ちました。調子は良かったです。

<プレファイナル 12周 10:00~10:20>

 雨の強さは全く変わらず、コースコンディションはどんどん悪くなっていました。スタートでは、必ずスピンやクラッシュが起きて危ないと思っていました。視線を前に前に持っていく意識でスタートをしました。思ったとおり、スピンするドライバーが何人もいました。確実に避けながら行き、1周目は10位で戻ってきました。そして2周目、順位を上げようと思って前のドライバーの後ろにピタリと付きました。しかし、S字コーナーの立ち上がりで相手のインに並ぼうと加速を早めたところで、相手がテールスライドして失速しました。詰まって接触をしてしまいました。それで体勢を崩して、スピンしてしまいました。スピンの後は、後続のカートが通り過ぎるまで復帰できず、31番手まで順位を落としました。そこからもう1度追い上げて、18位まで戻すことができました。接触、スピン、と言う凡ミスをしてしまって、「やってしまった。」という気持ちになりましたが、決勝に向けてすぐに気持ちを切り替えていきました。

<ファイナル 12周 12:25~ >

 決勝に向けて僕は、「レースは何があるか分からない。チャンスは絶対ある。ベストを尽くす。」と、集中力を高めていきました。スタートは、水しぶきでほとんど前が見えませんが、近くのドライバーの動きをよく見て、最善のライン取りをしていきました。そして、1,2コーナーを回った後には8番手、3,4コーナーを回った後には、前のドライバーのスピンにより6番手、クランクコーナーを回った後には、コースアウトした2人を抜いて4番手に上がりました。1周目で4番手に上がりましたが、トップ3台はすでに離れた所にいました。1周1周確実にギャップを削っていき、5周目に3番手のドライバーに追いついたら、相手は焦ったのか、水溜りに乗ってスピンしました。それで3番手に上がり、次は2番手を追っていきました。ですが、距離が遠く、タイムもそれほど大きな差が無かったため、ファイナルラップでカート1台分くらいの差まで追いつきましたが、抜けずに3位ゴールでした。

<反省>

 今回は、ファイナルで追い上げることができたのですが、プレファイナルのミスが響いてしまいました。早く順位を上げようとしすぎる癖を直していかなければいけません。プレファイナルできっちり順位を上げてゴールしていれば、ファイナルでトップ争いに加わっていける可能性もありました。スタートからミス無く周回を重ねて、3位ゴールできたことは良かったです。

 今回わざわざ鈴鹿まで応援に来てくださった皆様、スポンサー様、本当にありがとうございました。雨の中見に来てくださり、嬉しかったです。そして、遠くから応援してくださった皆様も本当にありがとうございました。

 今回のレースは全日本Jrシリーズとは関係の無いレースですので、次の第2戦は、兵庫県、猪名川サーキットで6月20日に開催です。気持ちをリセットして、全力で挑みます。応援よろしくお願いします。 

KART KOZO RACING

林 周平