2010JAFジュニア選手権 第1戦 レポート

20101718 in琵琶湖スポーツランド

気温 1318℃ 湿度 52~28% 天気 晴れ

 僕は、今年で中学3年となり、全日本Jrカート選手権に出場できる最後の1年となります。参戦1年目は、全く歯が立たず、2年目は速さが身に付きつつもクラッシュが多くまともに結果が残せませんでした。特に2年目は悔しい思いをし続けました。だから、開幕前のシーズンオフの間に、技術の面ではもちろん、気持ちも成長できるようにレースや練習をしてきました。今回は、いつもの自分を出し切ることだけを考えていきました。

<金曜日>

 金曜日は、朝からずっと雨が降っていました。土日の天気予報が晴れで、ドライコンディションでのレースになるのは確実だったので、この日は練習用のフレームで弟メインに練習しました。

<土曜日>

 土曜日の天気は、予報どおり晴れでした。走行前には路面の大部分が乾いていました。この日から、レンタルエンジンでの走行になります。今年は、去年とは違いエンジンレンタルが1基のみとなったので、エンジンテストの必要がなくなり、他の作業に集中できました。

 午前中はユーズドタイヤで走行しました。練習に何度も使ったタイヤのわりにはタイムが良く、午後から新品タイヤを履いた時にかなり速くなる自信がありました。ですが、予想よりもペースは上がらず、周りのドライバーとほぼ一緒のタイムで、すごい混戦模様でした。全てがいつもどおりなら必ずもっとタイムアップするはずなのに少し不安が残りました。

<日曜日>

 日曜日の天気は快晴でした。土曜日に残っていた水溜りも完全に無くなっていました。朝の、公式練習では、前日より少しでも良くなるようにエンジンのキャブセットを試したりしました。ですが、全くペースが上がらず、原因不明の不調に陥りました。単独でトップタイムとコンマ5秒差のタイムしか出せませんでした。

タイムトライアルに向けて、キャブレター・プラグ・負圧ホース・ジャバラを新品にしてキャブセットなどをチームメイトと全く一緒にしました。そして臨んだタイムトライアルでは、完全に調子が復活しました。スリップを使いながらうまくアタックできて、トップタイムを取れました。タイムトライアル後、本当に安心しました。

 予選ヒートは、抜かれても抜き返して、常にトップを取りにいく姿勢でいこうとしました。スタート直後は、数珠つなぎのレースでした。積極的にレースしていきましたが、自分のミスをきっかけに一時は、6番手まで落ちました。しかし、そこで焦らないようにいけたので3番まで戻り、離れたトップ2台を追いかけました。残り2ラップで追いつきましたが、決勝のイン側スタートを狙って3番でゴールしました。

 決勝は、早くトップに立ってレースをリードしていこうと思っていました。5周目にトップに立ち、そこからは自分の走りに集中していきました。安定してラップを刻んでいけましたが、2番手のドライバーはなかなか離れずについてきました。ずっとその状況が続き、2番手が動いたのはファイナルラップの4コーナーでした。僕はストレートで振り返った時に「この距離ならもう抜きにこない」と、思ってしまいました。ですが、2,3コーナーで思った以上に差がつまり、レコードラインから進入する僕のインに飛び込んできました。僕は、意表を突かれて、その後のS字コーナーで少しミスをしました。それで、パッシングポイントである6コーナーで抜けず、8コーナーでもブロックされて抜けずに、2位ゴールでした。

 今回反省すべき点は、決勝のファイナルラップの気持ちの甘さです。僕は「もう来ないだろう」と、甘い考えをしてしまいました。ただ自分の走りをすれば、大丈夫と思っていました。その甘い心構えでいたせいで、僕は抜き返しにもいけず、情けないレースの終え方をしてしまいました。全て気持ちの問題です。勝てたレースを落としてしまいました。こんなミスをする自分が本当に悔しいです。絶対に次からはこんな悔いが残らないよう戦います。

 今回も、スポンサー様、応援してくださった皆様に感謝しています。いろんな方に支えられて戦ってきた全日本Jrも今年で3年目です。とりあえず開幕戦は2位で終えることができました。まだ1年は始まったばかりですので、挑戦できる最後の年として、これからも確実に結果を出していき、絶対にチャンピオンを取ってみせます。今年もよろしく応援お願いします。

KART KOZO RACING

林 周平