2010 瑞浪選手権シリーズ 第2戦 レポート

X30クラス

2010314 in 瑞浪レイクウェイ

天気 晴れ 最高気温  19℃ 湿度 46→13% 路面状況 ドライ 

タイムトライアル5分/予選ヒート12周/決勝ヒート15

 

 3月14日に行われた瑞浪選手権X30クラスのレポートをお伝えします。今回X30クラスに出場した目的は、来年のステップアップに備えるためです。このクラスは125cc水冷エンジン、フロントブレーキ、セミハイグリップタイヤを用いるクラスで、今までやってきたFP-JrやSSクラスに比べてとても速く、しかも、フロントブレーキが付くことで激しいバトルになります。僕はこのクラスに初挑戦でしたが、経験者のドライバーに勝つため全力でレースに臨みました。

 今回のX30エンジンはレンタルで用意しました。1週間前にエンジンの慣らしを行いましたが、悪天候のため慣らしのみで終了しました。そのため、レースには金曜日からコース入りしました金曜日は、頂いたユーズドタイヤで、エンジンの調子を確かめながら、フロントブレーキのことを意識して走行しました。いろいろとテストして、エンジンやフロントブレーキ、タイヤの理解を深めながら走行しました。午後からは新品タイヤを履いて走行しました。ベストタイムは、昨年の地方選手権X30クラスのタイムトライアルトップタイムより0.6秒速いタイムでした。路面や空気などの条件のおかげもあるでしょうが、タイムが出せることは確認できました。最少の練習で最大の結果を出す事も目標としていたので、この日の走行時間は合計で1時間に抑えました。

 土曜日は、朝から雨が降り始めました。日曜日が快晴の予報だったため、ウェット路面の走行はしないと決めました。結局、この日は路面が乾かず、1度も走行することなく終えました。

 決勝当日は予報どおり快晴で、路面も乾いていました。公式練習は、タイムトライアルにタイヤを残しておくため、2週だけ軽く走り終了しました。マシンの調子を確認しながら走り、タイムトライアルに向けて、エア圧、水温を調整しました。

 タイムトライアルは、単独でアタックしました。金曜日のイメージを元に走行し、結果はトップと0.03秒差の2番手タイムでした。トップ4台は0.1秒以内に入っていて、「接戦になるな。」と思いました。

 予選ヒートは、セミハイグリップタイヤだと、1レースの中でかなり磨耗するので、できるだけ温存して行こうと思っていました。スタートは上手く決まりトップに立ちました。順位の交代は何度もありましたが、2番をキープし続けて、ファイナルラップのタコツボコーナーでトップに立ちました。残りのコーナーを抑えきって、予選ヒートをトップで終えました。ですが、走りに課題が残っていました。単独で走っている時は問題ありませんが、相手の後ろについているときに走りがばらつきました。周りのドライバーと走り方が違って、コーナリングのタイミングがずれてしまっていたせいです。決勝に向けて、「走りを修正しなければ。」と思いました。

 決勝ヒートは、「逃げれそうなら走りに全力集中。接戦になったら、バトルに集中する。」と決めていました。スタートは上手く決まり、後ろを少し離してトップをキープできました。レース前半は、ずっとトップをキープしていました。ですが、小さなミスをした時に抜かれてしまい2番に落ちました。3番手以降がかなり離れていたので、このままトップについていき、ファイナルラップまで待ってから抜こうと思いました。ですが、自分のペースが思うように上がりませんでした。トップに何とか着いていましたが、3番手以降のドライバーのペースが上がってきて、僕は、順位を1つ、また1つと落としてしまいました。5番手まで順位を落としてしまいました。最後に4番に上がり、何とか3番手のインに飛び込もうと思いましたが、距離がありすぎて出来ずに4位フィニッシュでした。

 今回、決勝で順位を落としてしまった大きな原因は、予選ヒートのファイナルラップ、タコツボコーナーでトップをパスした時、右フロントタイヤが相手のマシンに接触してしまい、ホイールにクラックが入ってしまいました。予選レース後にホイールは交換したのですが、実はホイールハブのベアリングも壊れていたのです。かなりの転がり抵抗になっていたと思います。それに気付いたのは、レース後の水曜日にマシンを整備していた時でした。接触した事とマシンにトラブルがあったことを発見できなかったのはすべて自分の責任です。それと、レース内容についてある方から貴重なアドバイスを頂きました。「フロントブレーキの付くクラスからは、パッシングを待ったりせず、相手の後ろについたらすぐに抜きに行ったほうがいい。」「どんどん前に出て、もっと攻めていった方が得だよ」と言って頂きました。僕はスムーズにレースを組み立てて、無駄なバトルは止めたほうがいいと考えていました。それで、チャンスを呼び込めなかったりしていたのかも知れません。

 初挑戦のレースから得た収穫はたくさんありました。今までやってきたレースでは全く経験できないことがたくさんあって、全てが新しい体験で、とても勉強になりました。結果はすごく悔しいですが、こんなに良い課題が見つかりうれしいです。もっと成長できるきっかけになりました。完璧にこの課題をクリアして、次のX30のレースに挑みます。

 応援してくださった皆様、スポンサーの方々、本当にありがとうございました。今年最初のレースを終えて、「もっともっと成長できるな。」と思いました。これからは毎月のようにレースが続きます。1日1日を大切に、レースのために全力で行きます。応援をよろしくお願いします。

KART KOZO RACING

林 周平