SL瑞浪シリーズ 第9戦 レポート

2009.1 in 瑞浪レイクウェイ

天気 晴れ 最高気温10℃ 湿度72→56% 路面状況 ウェット→ドライ 

タイムトライアル5分/予選ヒート周/決勝ヒート12周

 今回が、このシリーズの最終戦。シリーズチャンピオンが決まる大事なレースでした。このレース前の時点で、僕はシリーズランキングトップで、2位と11ポイント差でした。最終戦は、ポイントが1.5倍になり、予選ヒートのポールポイントを合わせて最大で40.5ポイントを取ることが出来ます。もしも、2位のドライバーがポール・トゥ・ウィンで40.5ポイントを取ったとしても、僕は3位以内ならチャンピオンになれますが、勝ってチャンピオンを決めようと思って挑みました。

 天気予報を見ると、土曜日は曇りのち雨、日曜日は晴れ、という感じでした。夜雨が降っても、レース日は乾いた路面でレースできるだろうと思っていたので、土曜日はドライ路面の時だけ走ろうと思っていました。しかし、金曜日の夜に降った雨で路面はぬれていて、結局ハーフウェットの状況を走れただけでした。その状況でもマシン、エンジン、走りのチェックは出来ました。午後からは予報どおり雨が降り、体調やエンジンを温存するために走行はキャンセルしました。

 日曜日の朝はなかなか太陽が出ず、公式練習の時はまだ路面が濡れていました。ですが、タイムトライアルがどんな状況になるか分からなかったので、公式練習はドライタイヤの皮むきを行いました。すごく滑る路面を楽しみながら走って、スリック勢の中ではトップタイムでした。

 タイムトライアル前には太陽が出始めて、路面が乾き出しました。ハーフウェットの状況になり、全員スリックタイヤでアタックすることになりました。僕は1番前から単独でアタックしました。スリップを利用しなくてもポールを取るぞと思って単独でアタックしたのですが、そんなに甘くありませんでした。結局4番手でした。でも、レースには自信がありました。予選ヒートでは、トップでゴールすると3ポイントがもらえます。決勝が少しでも楽になるように、チャンスがあればトップで帰ってこようと思い挑みました。スタートは5番にポジションを落としましたが、危なげなくいけました。そのあとは、うまく展開を組み立ててトップでゴールしました。しかし、レース中にプッシングしたとして3ポジションダウンのペナルティを受けてしまいました。レース中一度も大きな接触はなく、意図的な接触もしていなかったのですが、相手が目の前で小さなミスをした時、軽く後ろからあたってしまったのをプッシングと判断されたようでした。決勝は4番手からのスタートとなりました。

 決勝ヒートは、ペナルティを受けないよう、接触などに細心の注意を払って挑みました。スタートとオープニングラップはかなり慎重に行きました。オープニングラップは5番手で戻ってきましたが、そこから徐々に追い上げていき、5周目の5コーナーでトップに立ちました。その時ちょうど僕に抜かれたドライバーと3番手だったドライバーが接触して少し失速しました。そこで、2番手以降が離れたのでチャンスだと思い、自分の走りに集中して攻めていきました。レース中2番手争いが何度か起きたのにも助けられて、最後までトップを守り続けてぶっちぎりで優勝できました。

 今回のレースは、最初から最後までチャンピオンを必ず決めなければいけないというプレッシャーがありましたが、無駄に気負わずに常に気持ちに大きな余裕を持って戦いきれたことで、優勝できたと思っています。自分の弱点だったメンタル面も、かなり成長してきていました。全開の第8戦と今回の第9戦を2連勝したことで、また1歩前進できたと思っています。これからも日ごろから向上心、謙虚さを忘れず、全力でレースしていきます。

 最後に、今年1年間最後まで応援してくださった皆様、スポンサー様、わざわざ観戦にまで来て下った皆様、本当にありがとうございました。今年のレースはこれで終了となりました。また来年もベストを尽くして戦っていきますので、よろしくお願いします。

KARTKOZO RACING

林 周平